top of page
アンカー 4

      10江戸の夏

今も昔も 暑いは夏ヨ

 アーじりじりお天道様 江戸長屋

軒先風鈴 風を呼び

 縁先打ち水 涼を呼ぶ

すだれ向こうの 売り声は

 ひゃっこい・ひゃっこいと水売りに

朝顔やアサガオー 朝顔売り

 金魚やキンギョー 金魚売り

夕闇行き交う 夕涼み

 うちわ素足に そろい下駄

のゆかたに 通る風

 涼を求めて お運びは

両国打ち上げ 花火やら

 墨田川風 船遊び

お疲れお休み 蚊帳の中

 虫の音 涼しやヨーホホイ

     アー寝入り歌ヨ

      9江戸っ子

人情江戸っ子 甚句に詠めばヨ

 アー火事と喧嘩は 江戸の華

飲む打つ買うは 江戸の粋

 義理と人情と やせ我慢

でいなせで きっぷよく

 涙もろくて おせっかい

喧嘩ばやくて 向こう見ず

 あきんど銭もけ 浪花っ子

道楽散財 江戸っ子で

 宵越し銭は 持ちません

今も落語に 江戸人情

 八ッあん熊さん ご隠居さん

ひとの良いのが 甚兵衛さん

 ちょいと間抜けな 与太郎と

長屋役者の 咲かす花

 人情いっぱいヨーホホイ

     アーほろり花ヨ

     11江戸の冬

今も昔も 寒いは冬ヨ

 アーピューピューすきま風

             江戸長屋

日の出 手あぶり足あぶり

  肩寄せ囲む 暖ならば

こたつ囲炉裏に 長火鉢

 家にこもるも よいけれど

たまのお休み 外遊び

 懐炉しのばせ お運びは

墨田川での 雪見船

 さしつさされつ 雪見酒

愛宕山へは 枯れ野見に

 冬枯れ寂し ぼたん雪

日の入り 丹前くるまって

 重ね布団に 入りこみ

湯たんぽ・あんか 見る夢は

 上野 寛永寺ヨーホホイ

     アー千本桜ヨ

      12風鈴そば

江戸の夜風に 風鈴屋台ヨ

 アー季節はずれの 鈴の音が

チリリチリリと 江戸市中

 天秤かついで 風鈴そば

屋台囲んで すするソバ

 香る具材も さまざまに

かまぼこ・しいたけ 松茸や

 ネギに竹輪に 卵焼き

芝海老バカ貝 貝柱

 浅草海苔やら 鴨肉を

茹できりソバに のせまして

 ダシは辛味の 大根で

香りのどごし すするソバ

 寒さ忘れて 雪見ソバ

江戸っ子舌鼓 ご満足

 親バカ ちゃんりんヨーホホイ

     アーソバ屋の風鈴ヨ

江戸
WELCOME札幌発寒相撲甚句会WELCOME札幌発寒相撲甚句会WELCOME札幌発寒相撲甚句会WELCOME札幌発寒相撲甚句会WELCOME札幌発寒相撲

       13時の鐘

江戸の市中に 時の鐘ヨ

 アー鐘は上野か 浅草か

捨て鐘三つ そのあとに

 くらし支える 鐘の音は

夜明け日の出は 明け六つで

 八っあん熊さん 江戸長屋

白飯・味噌汁 香の物

 急ぎかきこみ お仕事へ

おやついただく 昼八つ

 夕暮れ日の入り 暮れ六つで

日銭ふところ ご帰宅へ

 夜四つ閉まる 長屋木戸

草木も眠る 丑三つ時

 日の出日の入り 日の長さ

夏と冬では 違えども

 暮らしまわれば それでよし

お日様まかせのヨーホホイ

     アー時の鐘ヨ

      14武士道

力士・相撲道 武士に武士道ヨ

 アー室町・鎌倉 江戸幕府

サムライ日本 七百年

 武士はかくあり 生きるべし

正義・礼節 旨として

 文武両道 練磨して

いざ鎌・倉の その時にゃ

 主君を家を 守らんと

命かけての 忠誠を

 花は桜木 人は武士

四十七士 誉れなら

 本懐とげて 泉岳寺

武士の本分 気概なら

 武士は食わねど 高楊枝

ふた事言うは 武士の恥

 サムライ精神 世界へと

名著・武士道ヨーホホイ

     アー新渡戸稲造ヨ

      15大名行列

そこのけそこのけお殿様通るヨ

 アー江戸と国許行ったり来たり

参勤交代 大名行列

 下に下にと 奴さん

足軽・人足 草履取り

 腰元・茶坊主 お医者さん

イクサ支度の 馬上武士

 その数 数百・数千人

一日進むは 数キロで

 九州・薩摩 一ケ月

北の松前 四十日

 かかるお金は それぞれに

遣り繰り算段 はしご段

 大名籠には 貧乏風

関ヶ原から 三百年

 天下泰平 波・静か

貧乏大名にゃヨーホホイ

     アーイクサは出来ぬヨ

      16江戸の湯屋

江戸っ子風呂好き 湯屋通いヨ

 アー冷え者でございと ご挨拶

朝風呂夕風呂 ひとっ風呂

 一般庶民に お侍い

裸お付き合い 身分なし

 男女ご一緒 入り込み湯

ごった返しの 湯屋風景

 お湯銭・おひねり 番台は

売り貸し手ぬぐい 糠袋

 アカギレ膏薬 歯磨き粉

お背中流すは 三助で

 上がり湯・柄杓で 湯汲み番

湯加減うかがう 風呂焚きに

 四十七度の 湯につかり

お顔ゆでだこ やせ我慢

​ てやんでぇこっとら 江戸っ子よ

野暮はぬる湯でヨーホホイ

     アー粋はあつ湯ヨ

WELCOME札幌発寒相撲甚句会WELCOME札幌発寒相撲甚句会WELCOME札幌発寒相撲甚句会WELCOME札幌発寒相撲甚句会WELCOME札幌発寒相撲
bottom of page