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アンカー 6
25豆腐と蒟蒻
豆腐と蒟蒻の めでた話ヨ
アー木綿・絹ごし 柳腰
お肌しっとり 色白で
豆腐のお名前 丁子さん
一目惚れした こんにゃくは
色黒たくまし 玉夫さん
田楽味噌が 仲人で
真砂・高砂 披露宴
式場ならば おでん鍋
祝う仲間の 面々は
フキにワラビは 山の友
ツブにホタテは 海の友
大根・じゃがいも 畑から
やがて二人は 皿の上
たとえ胃の中 腸の中
添い遂げ まするヨーホホイ
アーふたり仲ヨ
26猫と鼠
猫と鼠の 取立て騒ぎヨ
アー借金重ねて ねずみ算
借りた覚えは ござれども
返すお金が ありません
あの手この手の 取立てに
三十六計 逃げ回り
猫の目かわす 高飛びも
袋の鼠と あいなりて
窮鼠・猫噛む 捨て台詞
猫に小判は 似合わない
干支にゃ猫年 ありません
そなたのネコババ 知ってます
ゴタク並べて 大あぐら
矢でも鉄砲でも さあござれ
やけのやん八 その時に
どんと目の前 千両箱
窮鼠 救うはヨーホホイ
アー(鼠小僧)次郎吉ヨ
27恋患い
恋は神代の 昔からヨ
アー好きな人中毒 恋患い
一目惚れから 片想い
寝ても覚めても 彼の人を
孔子も倒れる 恋の山
恋の病いの 山の中
恋文・矢文も ままならず
お医者様でも 薬なく
草津の湯でも 効き目なし
されどこのまま 捨ておけぬ
当たって砕けて フラれるか
恋人見つけ 忘れるか
待つか両想い その日まで
泣いて笑って 落ち込んで
人生ひとコマ 恋患い
早期 治療がヨーホホイ
アー肝心ヨ
28恋のれん
宵の路地裏 赤ちょうちんヨ
アー今日も呼んでる 恋のれん
居酒屋かみさん ベッピンさん
お国なまりも なつかしく
立ち居・振る舞い 心地よく
あわせて目配り 気配りに
常連さんも ぞっこんで
酔いにまかせの お誘いも
脈はありそで なさそうで
寄せては返す 波の如
あしらい上手 おかみさん
ちょいと外みりゃ 恋のれん
お帰りこちらと ひと言は
酒と女は ほどほどに
ほろ酔い機嫌で お勘定
いつも にこにこヨーホホイ
アー現金払いヨ
戯れ
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29火の車
福の神と貧乏神が相撲とったヨ
アー四股名呼ばれて土俵上
福の神なら 宝山
輝くまわし 黄金色
光る肌ツヤ アンコ型
(片や)貧乏神なら 火の車
ボロのまわしは 色あせて
吹けば飛ぶよな ソップ型
のこったのこった はっけよい
あの手この手の 火の車
八艘飛びやら 猫だまし
三所攻めに ちょんがけに
足取り決めて 勝ち名乗り
打出の小槌 もらい受け
今日から私ゃ 福の神
貧乏ゆすりがヨーホホイ
アー止まったヨ
30雨宿り
雨は天から 恋は軒下からヨ
アーかんかん照りの 夏候
突如立つ雲 入道雲
暗雲・土砂降り にわか雨
そぞろ歩きの お二人さん
お手手つないで 一目散
軒下寄り添い 雨宿り
渡りに船と プロポーズ
惚れた思いを 打ち明けりゃ
うれし涙に ほほ染めて
そっとうなずく お嬢さん
やがて青空 虹の橋
お手手つないで 恋しずく
道端アジサイ 水しずく
つながりトンボは 水たまり
恋の 軒下ヨーホホイ
アー雨あがりヨ
31三途の川
ないない男の お笑い話ヨ
アー金ない欲ない 泳げない
そんな男が あの世逝き
六文銭が 払えずに
三途の川にて 通せんぼ
貧乏神にと 頼み込み
めぐり受けての 旅立ちも
泳げずおぼれ 川の底
あの世に逝けず 戻られず
捨てる神ありゃ 拾う神
行き交う亡者の その中に
冥土に向かう 恋女房
渡りに船と 背に乗って
イザナミ・イザナギ 黄泉の国
閻魔裁きの 法廷に
行く先地獄か 極楽か
呼ばれた ところでヨーホホイ
アー目が覚めたヨ
32碁 敵
行こか戻ろか 戻ろか行こかヨ
アー今日も呼んでる碁会所に
向く足重く 気も重く
なぜなら昨日の 帰り際
負けた悔しさ 腹いせに
言ってしまった 捨て台詞
二度とあんたと 打ちません
捨てた台詞は 戻らない
昨日の今日の 事なれど
飯より好きな 囲碁ゆえに
御免・堪忍 碁会所へ
来たか長さん 待ってたホイ
お相手様も お待ちかね
いつもの席にて ご対局
パチリパチリと 上機嫌
碁敵にくしやヨーホホイ
アーなつかしよヨ
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