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アンカー 7
33おじゃま虫
そこのけそこのけ おじゃま虫通るヨ
アー人の迷惑 顧みず
今日もおでかけ よその家
上がりこんでの 長居にて
人の噂や 長話し
当主迷惑 胸の内
お帰り願う 手の内は
逆さぼうきに ぶぶ茶漬け
カエレ・カエレと 九官鳥
歌謡曲なら 帰り船
されどとどかぬ 遠い耳
奥の手・七輪 網の上
クサヤ匂いに つまむ鼻
たまらずお帰り おじゃま虫
居なけりゃ寂し おじゃま虫
明日も 来てねとヨーホホイ
アー(晩酌)クサヤつまむヨ
34もの忘れ
年寄りたわごと聞いて流してヨ
アーあれこれ家中 モノさがし
メガネ・お帽子 お財布に
手帳・入れ歯に 飲み薬
ちょいとお出かけ お騒がせ
お店買う品 物忘れ
買った品もの 置き忘れ
お帰り玄関 鍵忘れ
雨のち晴れて 傘忘れ
あの方お名前 出てこない
あちらこちらに 忘れ草
あきらめ半分 日暮しに
切な歌声 忘れない
あの方倍賞 千恵子さん
山には山の 憂いあり
海には海の 悲しみと
勿忘草でヨーホホイ
アー老いを忘れるヨ
35堪忍袋
ならぬ堪忍 するが堪忍ヨ
アー夫婦長持ち 堪忍袋
ほれたはれたの 成り行きで
あばたもえくぼは 二・三年
そしてそれから 四十年
日々これ我慢 辛抱で
なんとか長らえ もちこたえ
腹たちイライラ その時は
たんす奥から 堪忍袋
開けてはきだす 胸の内
不平・不満に 世迷い言
鬱憤はらし 気もはれて
そんなこんなの 四十年
つかず離れず 追いかけず
堪忍五両 思案十両
ケンカとどめて 金ためて
もひとつ お求めヨーホホイ
アー堪忍袋ヨ
36お勉強
勉強する子にゃ 落第ないとヨ
アー読み方書き方 数え方
雀の学校は チーパッパ
勉強・世のため 人のため
いやいや己れ 磨くため
勉強不足 泣き笑い
好いたお方へ ラブレター
とどかぬ想い 誤字・脱字
ご返事さよなら それっきり
くらし立てるは 銭勘定
わかっちゃいるけど ままならず
加減乗除は い加減
信用さよなら それっきり
遅まきながら 一念は
ねじり鉢巻き にわか勉強
お隣り にんまりヨーホホイ
アー三日坊主ヨ
その他
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38お地蔵さん
ふるさとなつかし お地蔵さんヨ
アー村のはずれの お地蔵さん
赤いエプロン 赤頭巾
立って座って 通り道
あたまをなでる 子供らに
ケンカはだめよと にっこりと
お手を合わせる 年寄りに
病気せぬよう 長生きを
掃除お供え 母さんに
家族仲良く 幸せに
願いの多い お方には
願いは一つに しなされと
寄り添う村人 慈しみ
夕焼け小焼け 田んぼ道
家々灯り 団らんに
ほっと ひといきヨーホホイ
アーお地蔵さんヨ
39草の露
憂きことも嬉しきことも刹那の夢ヨ
アー朝日に溶けるは 草の露
消えゆく命 はかなくて
万感仰ぐ おぼろ月
この世は幻 うたかたの夢
ひとまば・たきに 通り過ぎ
一期(ご)の栄華 一献の酒
眠りひと夢 蛍火が
ひとつ・ふたつと 消えゆきて
真っ暗闇の 死出の道
無明教えに 導かれ
極楽浄土へ ただひとり
暗雲・浄土雲 打つ雨は
この世とあの世の 別れ雨
浮世未練を 流す雨
人生朝露(ちょうろ)の如くなり
露と落ち露と消えにしヨーホホイ
アー草の露ヨ
40人生九十年
人生九十年 めでたやご長寿ヨ
アー還暦・古希に 喜寿・傘寿
米寿八十八 九十卒寿
お陰様にて 長らえて
日々これ良き日 ありがたや
悔いなし欲なし 迷いなし
我が子還暦 孫二十(はたち)
トリプルスリー 祝い膳
タイは瀬戸内 鞆の浦
エビにアワビは 伊勢育ち
うしお汁桑名の ハマグリで
ほどよく飲めば 百薬の
酒は増毛の 国稀よ
酔いて一節 甚句節
ドスコイ・ドスコイ 高らかに
まだまだひと花 ふた花を
白寿九十九ヨーホホイ
アー百・百寿(もーも)ヨ
37お餅
お餅もちもち 甚句に詠めばヨ
アー祝い心を 杵にこめ
つき手あいの手 お餅つき
食すお餅は 折々に
正月三が日 雑煮餅
三月節句は 菱餅で
五月端午は 柏餅
草餅・桜餅 わらび餅
信玄餅やら 五平餅
食せぬモチなら 尻餅に
財布お固い お金持ち
縁の下なら 力持ち
好いたお方に 焼きもちを
もち肌美人 牡丹花
見とれゴクリと 牡丹餅が
喉に つかえてヨーホホイ
アー油あせヨ
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